2019年04月28日

『レモンの環状剥皮』



P1000426.JPG

オリーブを採油する採油場の外…、POTで育てているレモンの樹。
毎年たくさんの花が咲くのに実は少ししかならない。
なので今年は『環状剥皮』をしてみて、様子を見てみることにしました。

P1000432.JPG


枝(主枝)を環状剥皮するか…、思い切って主幹を剥皮するか考えてみるけど、主幹を環状剥皮することにしました。


P1000437.JPG

ビニールテープを巻く、『OK』ではなく親指の腹がちょうど剥皮する幅=テープの幅。


P1000441.JPG

テープの幅に沿ってカッターナイフで皮を切ってきます。


P1000444.JPG

切ったら、マイナスドライバーで皮をはがしていきます。


P1000446.JPG

切り口から菌が入って病気にならないよう、テープを巻いてあげます。
これで完成『環状剥皮』…!!





農夫 尾豊弘


posted by takao-olives at 20:01| 日記

2019年04月14日

Olive Oilの国際基準(理化学検査)

P1000369.JPG



今日は朝から曇り空…、昼前から雨が降り始めました。

雨の日は、ハウスの中でコツコツと草抜きですが、この頃は夕方6時過ぎまで畑にいられるのですが、ハウスの中でも曇っていて早く見えなくなってきます。
なので、今日のハウスの草抜きを少し早く終え、国際オリーブ理事会(IOC/COI)が定める理化学検査(ケミカルテスト)の項目をまとめてみました。

酸度0.8以下、過酸化物価20以下と言った数字はよく聞きますが、国際基準のケミカルテストは32項目もの数字が定められています。
人の味覚で欠陥がないこと(パネルテスト/官能評価)と、この数字をクリアして初めて国際基準のエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)と認証されます。


・FREE FATTY ACIDS 酸度 0.8% Oleic Acid 以下
・PEROXIDE VALUE  過酸化物価 meq 20/kg oil 以下
・SPECTROPHOTOMETRIC INVESTIGATION
IN THE ULTRAVIOLET  紫外線吸光度
  K232  2.50以下
  K268  0.22以下
  Delta K 0.01以下
・MOISTURE AND VOLATILE MATTER   
水分と揮発性物質  0.2%以下
・ALKYL ESTERS(Fatty Acids Methyl and Ethyl Esters) 
アルキル エステル(メチル・エチルの脂肪酸)
 Total ethyl esters  35mg/kg以下
・FATTY ACIDS METHYL ESTERS(脂肪酸メチルエステル)
 C14:0-Myristic acid(ミルスチン酸) 0.03%以下
 C16:0-Palmitic acid(パルミチン酸) 7.50〜20.00%
 C16:1-Palmitoleic acid(パル三トレイン酸) 0.3〜3.5%
 C17:0-Heptadecanoic acid ヘプダデガン酸(マルガリコ酸) 0.30%以下
 C17:1-Heptadecanoic acid へプタガン酸 0.30%以下
 C18:0-Steanic acid ステアリン酸 0.50-5.00%
 C18:1-Oleic acid オレイン酸 55.00-83.00%
 C18:2-Linoleic acid リノール酸 2.50-21.00%
 C20:0-Arachidic acid アラキジン酸 0.60%以下
 C18:3-Lionolenic acid リノレン酸 1.00%以下
 C20:1-Eicosenoic acid エイコセン酸 0.40%以下
 C20:0-Behenic acid ベヘニン酸(べヘン酸) 0.20%以下
 C24:0-Lignoceric acid リグノセリン酸 0.20%以下
・TRANS FATTY ACIDS CONTENT トランス脂肪酸含有量
 C18-1-(Elaidinic) 0.05%以下
 C18:2+C18:3 0.05%以下
・DIFFERENCE 0.2%以下
・CHOLESTEROL コレステロール 0.5%以下
・BRASSICASTEROL ブラカステロール 0.1%以下
・CANPESTEROL カンペステロール  4%以下
・DELTA-7-STIGMASTADIENOL デルタ 7 スチグマステノール 0.5%以下
・TOTAL BETASITOSTEROL 総ベスタチオステロール 93% 以上
・TOTAL STEROLS CONTENT 総ステロール含有量 1000mg/kg 以上
・ERYTHRODIOL AND UVAOL エリストジオールとUVAOL 4.5%以下
・WAXES(C42+C44+C46) ワックス 150mg/kg以下
・STIGMASTADIENS 0.05mg/kg以下


数字のほとんどは、『以下』ですが『以上』もあり、オレイン酸55.00〜83.00%など『以上〜以下』もあります。

近日中、見やすいよう『高尾農園のオリーブ畑』のHPへ公開していこうと思っています。


農夫 尾豊弘


posted by takao-olives at 19:43| 日記

2019年04月07日

『油祖離宮八幡宮 春の日使頭祭』



image3.jpeg

昨日は、京都JR山崎駅すぐの『油祖離宮八幡宮 春の日使頭祭(ひのとさい)』へ行ってきました。


image1.jpeg

貞観2年京都大山崎に八幡宮が建立され、この地が遊猟の足場に使われた嵯峨天皇の離宮「河陽宮」跡であったことから「離宮八幡宮」と称され現在に至っています。貞観18年、ご神体の分身を淀川の対岸にある男山に祭ることになり、4月3日に遷座が行われました。これが「男山石清水八幡宮」です。
以来、毎年4月3日に天皇の勅使が先ず離宮八幡宮へ参拝されたあと、男山参拝に向かわれるのが恒例となり、この行事が「日使頭祭」というお祭りに発展しました。
藤原定家も明月記に、このお祭りのことを記載しています。


image4.jpeg


image2.jpeg

この日は好天に恵まれ、製油会社、油問屋、市場、小売店、新聞社など、植物油に携わっている方々が全国津々浦々、100人以上が集まり御灯明油を奉納し一緒に参拝させていただきました。


image5.jpeg

この日は、当時の1/2大きさですが、搾油機が再現され実際に荏胡麻油の搾油もありました。
離宮八幡宮が創建された貞観年間、八幡宮の神人が長木と呼ばれる搾油機を創作し、荏胡麻油を製造して朝廷おび京都周辺の社寺へ灯明油として奉納しました。これがわが国製油の始まりとされ、古来、油業者が離宮八幡宮を油祖として崇敬しお守りしてきました。

1100年以上も前から国内で油を搾油していて、オリーブ油の国内産もまだまだこれから…!!
今秋も豊作と最高のOlive Oilが採油できることをお願いしてきました…♪


農夫 尾豊弘


posted by takao-olives at 19:22| 日記

2019年04月03日

剪定B 浜オリーブ畑

P1000325.JPG


P1000326.JPG


P1000328.JPG


P1000328.JPG



浜オリーブ畑…、育てているのはコッレジョーロ種。
四方から見たまだ剪っていない樹を、四方から眺めて…。

オリーブの樹を剪る前は、樹の周りをまわりながらどの枝を剪るか考えています。
主幹は決まっていて、主枝もほぼ決まっています。
主に主枝から出ているア主枝と徒長枝、オリーブの樹の場合は、ア主枝と徒長枝がよくわからなくなってきます。

将来、主枝になっていく枝を更新しなくてはいけないところや、そのままでいいところ…。昨年たくさん実がついた枝など考えるところがたくさんあります。
本来なら剪った方が樹形を保てる枝も、今秋実がつきそうな枝は残しておきます。樹の形も大切ですが、実をつけてもらうことも大切です。そこが悩みのポイントでもあるのです。


P1000329.JPG


P1000330.JPG


P1000331.JPG


P1000332.JPG


剪り終えた四方です。

昨秋たくさん実がついた樹は、来秋のために剪り戻してあげますが、この樹は下の方に実をつけていて、この秋に、実がついてくれる枝が上の方にいっぱいありました。上の枝をそのまま残し下の枝を切り詰めると、将来的にはヤシの木のようなオリーブの樹になってしまうし、上の枝を剪りすぎると実をつけてくれないので悩んで難しい剪定ですが、上の方を少し剪り、下の方もうまく剪れたとおもいます。

あとは思ったところに花が咲き、思ったところに枝が伸び…。
オリーブに思いが伝われ!!と願うばかりです…♪





農夫 尾豊弘


posted by takao-olives at 19:19| 日記