2021年12月25日

光と温度…摘みとり編



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今日の『オリーブ畑の日記』は、オリーブの実の摘みとりの時に気をつけていることです。

秋が始まるとオリーブの摘みとりと採油が始まります。
ここ数年、秋の摘みとり時期は半袖シャツで心地よく始め、日中は汗をかくほどの暑い?温かい?秋になってきています。

摘みとり時期に気をつけているのは果実の温度があがらないようにすることです。
樹についている実はいいのですが、摘んだあとドンドンコンテナ入れていきます。オリーブ果実がコンテナの中で汗をかく…コンテナ中心部が温かくなって果実の周りが湿ってしまったり、直射日光が当たり果実の温度が上がってしまうと上質なOlive Oilができないのです。

適正な温度に保ち…と言っても、冷蔵庫みたいに快適な温度で温度調整できるコンテナがあれば…と思っても現実的ではなく自分なりにオリーブ畑の中で保管時にさまざまな工夫しています。

オリーブ果実の温度は、大気気温より+5%以下で最高の状態で+5-10%で良好です。それ以上になってくると品質に悪影響を及ぼす温度となってしまいます。

昨年までは、摘みとりに持って行くコンテナは30`の果実が入るものを使っていましたが、今秋から10`の果実が入るコンテナを新調しました。そしてオリーブ畑では、木陰に置いたり軽トラの荷台では日が当たらないようにシートをかけています。もちろん直接コンテナを土の上には置かず台の上に置くようにしています。

ちょっとした工夫で、できるだけオリーブの果実を最高な状態で採油場へ持って帰れるようにしています。フランスやイタリアなどの生産者さんと話しのきも、このような工夫の話題で盛り上がります。









農夫 高尾豊弘



posted by takao-olives at 16:53| 摘みとり

2021年12月13日

『秘伝の山崎風豚シャブ…』

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今日も、たくさんの堆肥を畑に入れたら賄いの準備が始まります。
今秋は沢山の賄いメニューが増えました。その中でシンプルなのに美味しく人気のイチオシ賄いメニューを紹介します…!
今日は、山崎風豚しゃぶをみんなで頂きます。


用意するものは、豚ロースと豚バラ、ネギ、ラーメン、ガーリック、醤油・鰹・昆布をベースにした秘伝のたれ。
オリーブオイルを少し入れても風味良く美味しいです。


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好き好きに豚肉をしゃぶしゃぶすると、ネギをたっぷり入れた秘伝のたれで頂きます。メインは豚バラ肉で箸休めにロースを頂きます。あとプラスするなら大きめに切ったほうれん草を…。

しゃぶしゃぶする鍋の中はガーリック数個だけでいたって超シンプルです。




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最後は、〆のラーメン…!
こちらもネギと秘伝のたれでつけ麺風に頂きます。
たくさん畑に集まると賄いメニューも増えていくのも楽しみの一つです…♪







農夫 高尾豊弘



posted by takao-olives at 17:14| 日記

2021年11月27日

今秋も無事、摘みとりと採油が終わりました。

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オリーブ畑、鍬を持って耕す大地の芸術…。
9月18日にマンザニロ種から摘みとりと採油を始めました。
11月7日にミッション種の最後の実を摘みとり、今秋も予定通りに無事、オリーブの摘みとりと採油を終えました…。そしてマンザニロ種、ネバディロブランコ種を終えコッレジョーロ種からタジャスカ種へ摘みとりを進めていくうちに、これまで以上、過去最大の実をつけていたので摘みとりの遅れで少し焦りましたが、なんとか予定どおり終えることが出来ました。

今秋のオリーブオイルは、ネバディロブランコ種とマンザニロ種のブレンド、タジャスカ種100%、コッレジョーロ種100%、ルッカ種100%、ミッション種100%、フラントイオ種100%を採油、それぞれの品種の良さを最大限に引きだし最高のOlive Oilできたと感じています。また、初めてコッレジョーロ種とマウリーノ種のブレンドオイルも採油し充実した摘みとりと採油の期間でした。

 今年も多くの方から手伝いの連絡をいただきましたがコロナウイルス感染症影響下の中、1日当たりの人数や期間を限定しました。希望日の日程が合わなかったり、その日の上限人数に達した日はお断りさせていただいたこと申し訳なく思っています。その状況下の中、たくさんの方々が全国から摘みとりの手伝いに来てくれ本当に助かりました。賄い料理も、スジ肉カレー・山崎風豚シャブ・かまど鍋で炊くご飯、アクアパッツァなど、たくさんの新メニューでき皆様の力で進化していく高尾農園のオリーブ畑、感謝です!!オリーブ畑では、来年、再来年のことを考えながら剪定作業が始まりました。

皆様!!これから始めるホリデーシーズンを楽しくお過ごしになり、新年を晴れやかに迎えられることを心より願っています。

                                          農夫 尾豊弘
posted by takao-olives at 17:37| 日記

2021年04月22日

オリーブ畑も国際認証されました! 

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初夏の厚さがやって来たオリーブ畑です。
これまでオリーブオイルの中で最高峰のエキストラバージンオリーブオイルを採油し国際認証されてきました。このたびオリーブ畑も国際認証され、土づくりから摘みとり選果まで世界基準のオリーブ畑となりました。

 高尾農園のオリーブづくりには、草刈や土づくり、摘みとりといった様々な農作業だけではなく、畑の土壌や周辺環境もオリーブをつくる重要なポイントです。安全で安心なオリーブづくりを行なっていくため、これらの生産工程や周辺環境の全てをしっかりと管理しています。ASIAGAP認証は、それらの食品安全や環境保全、労働安全などの持続可能性を確保するための取組であり、第三者機関の審査により認証が与えられます。適切に管理されている農場だから、安全・安心で信頼できる国際基準の農産物を提供すことができる証なのです。

日本国内におけるGAPには、都道府県が独自に定めたGAP(※2)、JAグループのGAP、JGAP、国際レベルのASIAGAPがあります。高尾農園では2019年7月にJGAP認証を取得したころから国際基準のASIAGAP認証の取得を目指してきました。管理点はJGAPに比べ2倍以上に増えるとともに衛生管理(HACCP)などが加わります。そのような苦労も乗り越えながら2021年3月に国内では初めてとなる世界基準のASIAGAP(GFSI承認)認証を得ることが出来ました。ASIAGAPは、フランス・パリにある非営利団体GFSI(Global Food Safty Initiative)(※1)から承認を受けたGAP認証制度です。GFSIのベンチマーク要求事項にそった基準作成が求められるため、食品安全の要素の中にHACCPをベースとした考え方、食品防御や食品偽装防止が含まれています。また、GFSIのベンチマーク要求事項にそったやり方で審査(BT、BV)が行われます。国際基準のGAP認証は世界で取得する動きが広がっており、高尾農園のオリーブ畑もその世界の仲間入りすることが出来ました。

小さな苗を植える前からオリーブの樹を育て、摘みとりし選果まで全ての農作業工程が国際基準認証を得たことで、これまで国際基準を満たしてきたオリーブオイルを採油するオリーブ果実も国際基準の果実となりました。気を抜くことなく手を抜くこともなく最高品質のオリーブづくり、最高峰のオリーブオイルづくりを行なっいます。


(※1)GFSI(Global Food Safety Initiative:世界食品安全イニシアティブ)は、世界中の消費者に安全な食品を届ける上で、確かな信頼を築くため食品安全マネジメントシステムの継続的改善を図ることを目的に、世界に展開する食品関連企業・団体が参加する非営利団体です。主な活動の一つに、食品安全認証プログラムの承認があります。
GFSIのウェブサイト https://mygfsi.com/

(※2)GAPとは、「Good Agricultural Practice」の頭文字をとった言葉で、「良い農業の取り組み(やり方)」と言う意味です。GAPは、農業に従事するにあたって、農産物の安全性ではなく、環境保全を目指した農業や、作業者に対する適切な労働管理など、農業活動全般においての取り組みを指しています。


『Aligning with international standards - GFSI-approved ASIAGAP』


 Takao Noen’s olive cultivation places importance not only on farm tasks such as grass cutting, healthy soil and olive picking, but also on soil quality and the surrounding environment. To cultivate olives safely, Takao Noen strictly manages its production processes and the surrounding environment. ASIAGAP certification, which is granted by third-party audit, is an initiative for ensuring sustainability in food safety, environmental protection and occupational safety. Certification is proof of a well-managed farm capable of providing safe and reliable global-standard products.

Good Agricultural Practices (GAP) in Japan include GAP(*2) established at prefectural level, GAP implemented by the JA Group, JGAP and international level ASIAGAP. Since acquiring JGAP certification in July 2019, Takao Noen has been working to obtain ASIAGAP certification. Compared with JGAP, ASIAGAP has over twice as many control points as well as additional Hazard Analysis and Critical Control Points (HACCP). Despite these hurdles, in March 2021 Takao Noen became the first farm in Japan to acquire GFSI-approved ASIAGAP certification. ASIAGAP is a GAP certification programme recognised by Paris-based NPO Global Food Safety Initiative (GFSI)(*1). As the standards must be in line with GFSI Benchmarking Requirements, HACCP-based food defence and food fraud prevention are included in the food safety element. Assessment for Scope B1 and BIII is also carried out in line with GFSI Benchmarking Requirements. Takao Noen has joined the global trend in acquisition of GAP certification.

By obtaining global standard certification for all its cultivation processes from planting the young trees and growing them to harvesting and sorting the fruit, Takao Noen olives, which yield olive oil that meets international standards, have become international standard olives. We continue to devote our energy to producing the highest quality olives and olive oil.

(*1) Global Food Safety Initiative (GFSI) is a non-profit organisation comprised of food-related companies and organisations from around the world, whose purpose is to continually improve food safety management systems in order to build trust by delivering safe food to consumers everywhere. One of its main activities is certification under the food safety certification programme.
GFSI website: https://mygfsi.com/

(*2) GAP stands for Good Agricultural Practices. GAP refers to agricultural initiatives implemented by farms, aimed at not only the safety of agricultural products but also environmental conservation and appropriate occupational management of workers.
ASIAGAP: Asia Good Agricultural Practices
JGAP: Japan Good Agricultural Practices



posted by takao-olives at 19:14| 日記

2020年05月23日

開花が始まりました…。



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オリーブの蕾が膨らみ開花が始まりました。

ルッカ種は思い通りに剪定できた結果、たくさん花が咲きそうです。


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ネバディロブランコ種は、品種の特徴で蕾は多いです。


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ギリシャ原産のアムフィサス種。
まだ苗ですが開花、どんな実ができるのか結実を楽しみにしています。


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カラマタ種は、まだ青くもう少し先になりそうです。
ひょっとすると、一番遅い開花になるかもしれません。


開花時期を迎え、今年の開花シーズンは最高の天気で迎えられそうです。
毎年、オリーブの開花時期には、梅雨の走りや梅雨入りで雨が多く降りうまく受粉できるかどうかが不安な季節、そして、ゴールデンウイーク明けから雨が少なく花芽が成長するための水不足を心配しますが、先週末と週明けの雨が恵みの雨となり、週間天気予報ではずっと晴れ予報が続いています。

開花・受粉・結実の心配なく、夏を迎えられそうですが…今年の農事歴(旧暦)では、閏4月が入り13か月になります。農作業で天候の大きな流れは農事歴で考えています。旧5月1日は太陽暦の6月21日で梅雨入りは遅くなりそうです。

久しぶりに安心できる開花・受粉・結実…、の季節となりました…♪







農夫 高尾豊弘



posted by takao-olives at 20:53| 日記